世界観の重要性
最近「信長の野望オンライン」してるAngelicaです。
結構まだ遊べるものですよ。
今回のテーマは「世界観」です。
以前から私はよく「世界観」「世界観」と言ってますけど
これってかなり重要な物だと思うんですね。
じゃあ、具体的にMMOの世界観って何を担ってるのかな、と。
ちょっと考えてみましょう。
世界観というのはプレイヤーからみた場合、その世界をどれだけすぐに
把握できるか、という要素になります。
これは例えば友人に薦める時にも使われますよね。
他にも色々便利な面があります。
■舞台を把握する上で便利
これは最初に書いた通り、これからどういう舞台で遊ぶのかを
プレイヤーが知る上でとても便利です。
例えば一言で「ファンタジー」と言える物もありますし、
「SF」「現代風」という物もあります。
舞台を把握すると何が便利か、というと
「その世界での自分の分身を作る」際にとても意味があるんですよね。
例えば、魔法も科学もある世界であったり、中世ファンタジー舞台である場合
「自分は魔法使いをやりたい」「私は騎士道を貫く騎士をやりたい」
・・・といった方向をプレイヤーが思いつきやすい、という物があります。
■アバター(キャラクター)を作る上で便利
プレイヤーは全員が全員、主人公です。
脇役大好き、という人も大勢いますけれど、その人の人生では
そのキャラクターは「主人公」ですから、やっぱり世界とマッチしたい。
例えば、SF世界でも「マジシャン」と呼ばれるような立場になりたい、とか。
そうそう、アメリカだとコンピューター凄い人をウイザードと言うそうです。
中世ファンタジーで「ガンマンをやりたい」とか「バリバリのハッカーをしたい」
なんていう人はいませんよね。
世界観に合わせて職業を決めていくのは良くある話です。
■演技や台詞回しで便利
これは特に「ロールプレイ」だけに限定してません。
例えば、台詞回しで熱中するとよくありますよね。
相手のことを「貴殿」と呼んでみたりするのもそうです。
ある意味「世界に浸って遊びたい」という人だっています。
ウルティマオンラインではロードブリティッシュという君主として
スタッフのリチャード・ギャリオットさんがキャラクターを操作してます。
プレイヤー同士でも称号がある場合、会話遊びとして他プレイヤーに
○○様、と様付けで呼んだりする場合もありますよね。
■システム的な部分を補完できる
最近は生産という要素が必ず導入されてますけど、例えば品物の価格とか
価値に対する対価、という意味で世界観が結構絡んできます。
例えばその世界で水が非常に貴重であれば「そういう世界観を準備する」事で
プレイヤーが現実の常識に囚われて文句を言う事がなくなります。
「だってそういう世界だから」とごり押しできちゃうんですね(笑)
違う言い方をすると「納得できるかどうか」と言う部分に集約されます。
プレイヤーは先ず、「納得」出来なければ楽しく色々悩んだり出来ません。
納得できるかどうか。
全てがこれに関わってきます。
■説得力を持たせる上で大事
例えばファンタジーが舞台だとします。
ファンタジーというと日本語訳は「幻想的な世界」ですね。
日本ではライトファンタジーとか小説のジャンルとしてありますから
「ファンタジー」と一言で全てを言ってしまえると思います。
そんな中で、プレイヤーは戦士、魔法使い、僧侶、盗賊といった
よくあるクラスを思いついていると思います。
戦士は頑丈で、力強くて、高い戦闘力を持っています。
魔法使いは貧弱な肉体ではありますが、魔法という強大な力の行使者。
僧侶は軽い戦闘も出来ますが、仲間達を助ける「治癒」の力を持っています。
盗賊はトリッキーな職で、盗みから戦闘まで幅広く行える職業です。
戦士と盗賊は目的は同じものの、手段の面で反目しています。
卑怯かどうか、という部分ですね。
・・・と、これらは定番にはなっていますが、「世界観」からくる物です。
一言「ファンタジー」と言うだけで職業は割と予想できます。
ゲームによっては無いものがあったり、細かく分類されますけど。
世界観があるからこそ、こういった「定番」がある訳です。
戦士、僧侶、魔法使い、盗賊という単語を聞けば、大抵の人は
「ああ、ファンタジーが舞台のゲームなんだ」と判断します。
■「らしさ」を出す上での土台
私はよく「ヒーラー」と言われる職を選びます。
これはゲームによって全く違う名称なんですね。
例えばファンタジー舞台なら「クレリック」「ドルイド」。
SF舞台だと「ドクター」とか言われてます。
戦国だと「薬師」とか「僧」ですね。
職の名前は現代、SF、ファンタジーどれであってもその職業が出来る事を
あらわす要素です。
SFは比較的許容範囲が広いのでどの呼称でも問題ありませんけど、
逆に文化レベルが下がる程そういった融通は利かなくなります。
例えば日本戦国時代が舞台のゲームで「クレリック」という呼び名は
「僧」や「薬師」という、世界にそぐう名称に変更されます。
「ドクター」とかそのままで出す事は出来ません。
世界のイメージが壊れるから、ですね。
ファンタジーでも「銃器が存在する」という世界観であれば
「ガンナー」という職業が存在することが出来ます。
まあ、ファンタジーだと弓と重複するため、「特殊設定」の場合が
多いですけど。
じゃあ、逆に世界観がなければどうなるんでしょうか?
世界観はその世界を現すキーワードです。
それが無ければ、日常なんて見えてきません。
雰囲気、それが大事なんだと思います。
例えば、ファンタジーっぽい印象でいきなりそこに
「神」の概念が出てきた所でどう理解できるでしょう?
神様、特に宗教はどのジャンルでも登場可能な物ですが、
パーソナリティが無い神様は単なる「力」でしか有りません。
その力には名前すら有りません。
職業を決めなくていい場合。
よくあるのはスキル制のMMOなんですけれど、じゃあそのスキル構成は
一体どういう世界を現す物なんでしょうか。
呪術のスキルがあるのに銃器や科学のスキルがあったり。
まだ、そういう世界観が準備されてるならいいんですが、これで
世界が「純ファンタジーっぽい世界」とか言われると訳が分かりません。
世界観が有りませんから、一言でどういう世界なのか説明も出来ません。
世界観というのはある意味「囲い込み」で、制限をつける事です。
でも人間って不思議なもので、自由を求める割に制限の無い自由では
自我が薄れていきます。
それと同じで、世界観が無い=舞台が無い、と同じ事なんだと思います。
世界観は舞台の囲い込みで、その場所がどういう場所なのか、という点で
制限を掛ける事なんだと思います。
町があって、フィールドがあって。
町にはこういうお店があって、どういう政治が行われているのか。
MMOの場合、それによってキャラクターたちが配置されていって、
プレイヤーはどんなキャラクターで生活しようかと考えていく。
何も無い所には何も存在できません。
極端に言うと、世界観が無いMMOはチャットと変わりません。
チャットは固有の世界観を持つ必要がありませんし、何よりも
「現実」という世界をベースに話す事が出来ます。
世界観が無ければキャラクターは存在できません。
何でもあり、の世界とは違って、境界線の無い世界だからです。
逆に「何でもあり」という世界観は作る事は出来るとは思います。
ただ、MMOでそれをやると崩壊するのは見えている気もします。
もし、これを見た方で「世界観が無い」というMMOをご存知であれば
教えてください。
私が知る限り、世界観が無いゲームはひとつもありません。
(パズルゲームとかは要りませんけどね(笑))
人が感動できるものは、人が理解できる世界秩序を持っていて、
そういう舞台の中で共感できる人々が思い悩み生きているからだと思います。
ドラマは理解できない謎の世界では絶対生まれません。
ちなみに世界観は売り文句とイコールではありません。
例えば「ハートフルオンラインRPG」とか言われても全然分かりません。
ご存知の方はこれが何のことかお分かりだと思いますけど・・・。
ドラマチックオンラインRPGなら
「ああ、ドラマチックなシナリオが準備されてるんだな」と
解釈したり、期待すること出来るんですが・・・。
ちなみにそちらのMMOではそれなりに世界観があるみたいです。
ストーリーがありますね。公式ページに。
ちなみに世界観とストーリーは微妙に近いですけどノットイコールです。
一度、世界観について考えてみてほしいAngelicaでした。